-- Don't Starve Together 日記 --

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おかえりっ、サーバルちゃん!


ぐつぐつと電気鍋の煮える音だけが聞こえます。
することもなく、かたかた踊る鍋の蓋を私がにらみつけていると、いきなりピカーっと目の前に等身大の光の塊が現れて、それは直ぐに、小柄な人の姿に収束しました。

「はい!」とその人は元気よく挨拶しました。

すべすべの肩を出した快活な装いに、好奇心で輝く大きな瞳。
そして頭に生えた特徴的な長い耳。

サーバルちゃん……て、あの、サーバルちゃんなの?
私と一緒にこの世界に降り立ち、私と一緒にこのキャンプ場を作って、そしていなくなった。あの、サーバルちゃんなの?帰ってきたの?本当に、帰ってきてくれたの……?

いろんな思いで頭がぐるぐるして動けないでいる私に、サーバルちゃんはたたたっと駆け寄り……そのまま駆け抜けて地面にしゃがみ込んで、手当たり次第に草をむしり始めたのでした。

ぶちぶちぶちぶち。

そ、そうだよね。
「草を見たら取りあえずむしっとけ」――サバイバーの鉄則だよね。頼もしいよ、サーバールちゃんたら……もう。

ずっと会えなかったのに、久しぶりに会えたのに、何だかいつもと全然変わらないサーバルちゃんを見ていると、私の心も穏やかになっていきました。

私が嬉しいのは「単にサーバルちゃんと再会できた」ということだけではありません。いなくなった後に再び世界を訪れた人は、それからもずっと世界に居着いてくれる可能性が高いのです。

……いつか私が強くなって、巨人たちをみんな殺して、この世界を閉じるときに、隣にサーバルちゃんがいてくれたら嬉しいなと、願います。


そのサーバルちゃんは?と見れば、今は倉庫の中を覗き込み、がらがらどんと新しくクラフトした装備を着込んでいるところでした。

(どや?)

って、アニマル柄のサーバルちゃんがログアーマーと斧を装備すると、まるで原始人のようですよ。そこにジェントルマンなシルクハットなんて、くくく……。私の脳裏に「原人雑伎団の団長!」とういう、意味不明なフレーズが浮かびました。

(どや?)

ぷぷ、やめて、サーバルちゃん。
あ、そういえば言ってなかったね。

おかえり、サーバルちゃん。

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