-- Don't Starve Together 日記 --

« このブログについて | メイン | 日課の倉庫点検です »

一人で明日のための最終点検をします


細々と雨が降り始めました。
既に日は沈んでしまって、どこもかしこも真っ暗なのに、ぽつんとキャンプ場だけが煌々と明るい。

この世界の闇はわずか数秒で人を殺します。
そんな恐ろしい闇を、力強く押し返す科学の光――漫画のように馬鹿げた大きさの裸電球が、キノコのように地面からにょっきりと逆さに生えていて、芝の緑を鮮やかに照らしているのです。

きらり。そしてきらりと、雨が芝に落ちています。
それは、まばゆい電球の光を反射して、まるで漆黒の空から真っ直ぐに降ってくる光の線のように見えます。

きらり、きらり――春の日の最後の雨です。
(雨の中を、そこかしこでホタルがふわふわと明滅しています。こんなに厳しい世界なのに、幻想的な風景です。)

静かで、豚さんも鳥さんもみんな眠ってしまっていて、芝を叩く雨の音だけが聞こえます。


昨日、そこらを駆け回ってたサーバルちゃんは、もういません。

どんなに楽しくて、またね!と挨拶を交わしても、再び世界を訪れる人は滅多にいないのです。


私はたった一人で、明日のための最終点検をします。

夏が来ます。何もかもが燃えて灰になる煉獄の季節。1年の終わりの最後の試練――夏が来ます。

今日までに消火装置を何とか3台、やっと間に合わせることができました。できるだけ広く、キャンプ場を守るように離して設置して、たくさんの草や小枝を植えました。ベリーの茂みも植えました。16日続く夏の間、確実に消火装置を動かし続けるための燃料も、十分に蓄えています……

なんて、悲壮な覚悟でも決めているように語ってますけど。
ぶっちゃけ、ここまでキャンプ場が完成してしまえば、まず死なない。難なく秋まで生き延びることができるんですけどね。油断は禁物ってやつです。

手前の珍しい小さな木ですか?
あれはお茶の木ですよ。お茶をたてて飲むのです。なにせ夏の間はすることがなくて意外に暇……というか、熱くて熱くて、あまり遠くまで出られません。キャンプ場に立てこもって、じっと夏をやり過ごす。辛抱強く秋の到来を待つのがセオリーです。籠城戦です。


さて、倉庫を確認したところ、
豚の革の枚数に余裕があったので、豚小屋を3つに増やすことに決めました。

3匹がかりで豚さんにたくさんウンチをしてもらう計画です。
ウンチはこの世界では、ちょー貴重資源です。ベリーや草が枯れたら、肥料をあげなければなりませんから。だから豚さんは大切な大切なウンチ要員なのです。ウンチをするだけで、蝶よ花よと皆から愛でられるのです。

豚さんが本当に羨ましい、私も来世は豚さんになってウンチしたい。

トラックバック

この投稿へのトラックバックURL:

コメントを投稿